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ワンちゃんのお世話に行ってきました

2023.04.17

今日は ワンニャン会のメンバー 5人で 、あるワンちゃんのお世話に行ってきました。

飼い主さんが要介護で 十分な面倒を見てもらえないままのワンちゃんがいると 相談が入り。
近年 高齢の方関連の相談が増えてきていて、 問題の難しさを実感しています…。

ワンちゃんの小屋の周りには 大量の乾いたウンチや毛の塊が …
人の気配で 小屋の入り口によろよろ出てきたワンちゃんは 白内障で目が真っ白 、フェルト状にぶら下がった毛がぶらぶら、 お腹が空いてるのか 落ち着きなく 何かを探す。 空っぽの食器に取り急ぎ フードを入れると夢中で食べる。 緑色の苔がついた水入れには汚れた水が…

スタッフ みんなで 大量の うんちや ゴミを掃除し 水苔まみれの食器を洗う。
犬が 堀ったであろう 地面にあいた大穴を埋め……
大穴で傾いた小屋を水平にして 小屋の床に開いた穴を工夫して埋めた。
短すぎる ゴツゴツのロープを リードに変え 、 フェルト状になっていた毛の房を切って…。

せめて嬉しかったのは 思いのほか ワンちゃんが元気だったこと 。
随分お年寄りみたいだし 白内障だし ひどい状態には違いないけど 、 おぼつかない足取りなのにハウスには上手に出入りはできるし 、 食欲もあって。
スタッフに抱っこしてもらったら 嬉しうにはしゃいだ素振りも見せてくれ、  寝床を 整える仕草なのか 敷物を前足でかいて…。

人に甘えるのも、 抱っこしてもらうのも、 敷物の上に寝るのも、 どれだけこの子は無縁だったんだろう…
80cmあるかないかのロープに繋がれて 排泄物の中、 暑い日も寒い日も 何年もここにいたんだろうな…。

動物は 飼い主を選べない。
想像してみてほしい。
自分には全く選択肢もなく 意見も言えない立場で、そもそも言葉も通じない。
頼る人もいないし、 頼り方もわからない。
お腹が空いたりのどが渇いたり寒かったり 苦しかったり寂しかったり … でも我慢するしかない。
誰かに気がついてもらえなければ一生……

ものすごく悲しいけど こんな子は他にもたくさんいるだろう。

どうか 安易な気持ちで動物を迎えないでください 。

動物と暮らしたいと思ったら 、お金も時間も愛情も 十分かけてあげられるか、  その子の命が終わるまで 面倒を見てあげられるか、 今一度 自分に 問いかけてみてください…。